岩隈、青木、イチローの去就に影響も レッドソックスの大型補強でストーブリーグが動き出す
青木、イチロー、さらには鳥谷にも波及か
米FOXスポーツによると、レッズは来季が契約最終年の先発投手4人のトレードを模索しているという。放出候補として名前が挙がっているエース右腕ジョニー・クエト、マット・レイトス、マイク・リーク、アルフレッド・サイモンの中には、レッドソックスが求める人材もいるだろう。
レッズは青木獲得に最も積極的な球団の1つとされている。ただ、レッドソックスが先発投手を補強するためにセスペデスのトレードに応じたら、流れが微妙に変わってくる可能性もある。
レッズはレギュラー右翼手のジェイ・ブルース外野手の放出にも動いているとされている。これが実現すれば、右翼のレギュラーとして引き続き青木獲得に力を注ぐ状況に変わりはないだろう。ただ、ブルースが残留し、セスペデスが加入するとなれば、どうなるか。外野手のポジションは埋まってしまい、青木へ対する興味が薄れる可能性も出てくる。
また、セスペデスのトレード先にはパドレスの名前も挙がっている。右打ちの強打者を求めており、補強ポイントと合致する。
となると、イチロー外野手の去就に影響が出る可能性もある。パドレスは早くからイチロー獲得に興味を示しているとされている球団の1つだからだ。
MLB公式サイトでは、レギュラーシーズン終了直後の時点でイチローとパドレスの関係に言及した記事を掲載した。「パドレスのA.J.プレラーGMはイチローに心酔しており、イチローはパドレスにフィットするだろう」と言及。記事の中では、パドレスが本拠地を置く温暖なサンディエゴでのプレーについて聞かれたイチローの「サンディエゴを嫌いな人なんてそんなにいない」というコメントも紹介していた。
ただ、パドレスがセスペデスを獲得すれば、この動きも弱まってくる可能性がある。出場機会を求めているイチローにとっても、パドレスに行くメリットは小さくなる。
さらに今回のレッドソックスの補強の影響を受けそうなのが、阪神から海外FA権を行使した鳥谷敬内野手だ。当初、同選手に興味を示す球団の1つとしてレッドソックスも浮上していたが、今回の補強によりほぼ消滅したと見ていいだろう。というのも、鳥谷はレギュラーを争える環境を求めているとされており、内野手の主力が揃ったレッドソックスは条件に合わないからだ。
メジャーのオフの動きは激しい。そして、刻々と状況は変わっていく。あらゆる可能性が浮上しては消えていくだけに、目が離せない。日本人選手の去就も、ここから大きく動いていくことになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count