地元紙がマリナーズの岩隈放出に警鐘 「深刻な先発投手不足に直面」
「岩隈レベルの先発投手獲得はチームの予算規模を超える」
またマイナーにも先発投手の即戦力や期待のプロスペクトが見当たらないことにも触れ、先発投手の層の薄さを指摘している。
「もしも、マリナーズがセスペデス獲得のために岩隈を諦めるというなら、チームは先発を1人か2人獲得しなければいけないことを意味する。今年のフリーエージェント市場はバッターよりもピッチャーが多い。だが、マリナーズが岩隈レベルの先発投手を獲得するには、たとえ今年終盤の低調を加味したとしても、チームの予算規模を超えることになるだろう」
記事ではそう分析している。
今年のマリナーズの総得点が634点だった一方、総失点はメジャー最小の554とピッチャー陣の奮闘が光った。シーズンではヘルナンデスや岩隈の好投を打線が見殺しにする試合が多く、ア・リーグ西地区のライバル、アスレチックスに1勝及ばず、プレーオフ進出を逃した。
主砲セスペデスの獲得で打線は強化されるかもしれないが、肝心な先発陣は岩隈放出時に大きなダメージを受けるリスクがあると分析する地元メディア。その岩隈放出への警鐘からも、日本人右腕への高い評価がうかがえる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count