イチローは新たな歴史を刻めるか 米野球専門データサイトが来季の打者成績を予想

「王超え」となる日本記録樹立は可能!? さらにその先の偉業は?

 新たな歴史は刻まれるだろうか。野球専門の米データサイト「ファングラフ」に、複数のデータから割り出された2015年の打者成績予想が掲載された。2年連続で4人の日本人投手が2桁勝利を挙げると分析した投手部門に続き、打者部門ではヤンキースからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手が、来季も金字塔を打ち立てると予想されている。

 投手部門と同じように、算出された数字は全体的に抑えめ。安打数のメジャートップはホセ・アルテューベ内野手の185安打と予想されている。日米野球でも活躍した新星は今季、メジャー最多の225安打を記録しただけに、厳しい数値と言えるだろう。

 そんな中、イチローの成績はどのように算出されているのだろうか。

 イチローは今季、外野手5番手という厳しい立場で開幕を迎えながら、オールスター前後には一時的にレギュラーポジションを確保するなど奮闘した。限定的な出場でペースをつかみきれない中、最終的に102安打、打率2割8分4厘をマークしている。

 シーズン102安打という数字は、10年連続200安打をマークした時期と比べて、物足りないと感じた人もいるかもしれない。だが、オリックス時代から築き上げた21年連続100安打は、王貞治氏に並ぶ日本記録。イチロー自身も「今年は難しいかなと思っていましたが、目の前にありましたからね。それはやれないよりはやれた方がいい」と話しており、意味のあるシーズンだったと言える。

 今回、「ファングラフ」に掲載された来季の成績予想は打率2割6分7厘、3本塁打、34打点。打席数は今季より19打席多いだけの「404」とされており、同じようにレギュラーとしての立場は確保できないと見られているようだ。他の選手と同じように、厳しめの予想と言えるだろう。

 安打数は101本と算出。この予測が実現すれば、日本新記録となる22年連続100安打を達成し、「王超え」を果たすということになる。今季以上の打率を残せれば、この数字はさらに増えるだろう。

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