元巨人の“不思議系助っ人”オビスポがブルワーズとマイナー契約 メジャーデビューを果たせるか
巨人や日本ハムでプレー、明るいキャラクターで人気の助っ人
ブルワーズが元巨人のウィルフィン・オビスポ投手とマイナー契約を結んだと、チームの選手情報を伝える公式ツイッターで発表した。日本時代は“不思議系外国人”として注目を浴びた右腕が、新たな環境で悲願のメジャーデビューを目指す。
ドミニカ共和国出身のオビスポは、レッズ傘下のマイナーリーグなどでのプレーを経て、2007年に巨人の春季キャンプにテスト生として参加。育成契約で入団すると、イースタンリーグで157キロを記録するなど快速球を武器に同年の6月に支配下選手登録され、8月14日の広島戦でデビューした。
2008年はいったん自由契約となるなど1軍登板はなし。しかし、2009年は7月2日の広島戦で先発し、来日初勝利。同22日の横浜戦では、9回2失点の快投で自身初の完投勝利を達成。同年にはポストシーズン、日本シリーズでの勝利も挙げた。
2010年11月には日本ハムにトレード移籍。2011年限りで戦力外となった。日本では5年間で通算32試合に登板し、8勝4敗、防御率4.13だった。
2012年にレッズとマイナー契約を結び、米球界に復帰。昨年はパイレーツ傘下3Aグウィンネット、インディアンス傘下3Aインディアナポリスで計45試合に登板し、2勝3敗、防御率4.12の成績を残している。
日本時代には、次の回の登板に備えてベンチ前でキャッチボールをしている時に、3度も暴投して試合を中断させ、ベンチへ下がるように命じられたことがあるなど、“不思議系外国人”として有名だった。2009年には、プロ野球史上13人目、セ・リーグ史上6人目(当時)となる1イニング4奪三振もマーク。先輩にも遠慮なくイタズラするなど、明るいキャラクターで人気もあった。
ブレーブス時代の2013年にはメジャー40人枠に入った経験はあるものの、これまでメジャー登板はなし。新天地でチャンスをモノにできるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count