元巨人選手が続々と横浜DeNAへ 反骨心を持つ男たちは戦力となれるか
元巨人の林は今季、2006年以来の50登板超え
さらに中畑監督だけでなく、GMの高田繁氏も元巨人の選手。スカウト部長兼GM補佐の吉田孝司氏も元巨人の捕手で編成部にもいたため、巨人とのつながりが深い。そのようなフロントの存在も、元巨人の選手の横浜DeNA入りを後押した要因の一つとして挙げられる。
これまでも横浜DeNAは巨人、日本ハムとプレーした林昌範投手、巨人の左腕エースとして活躍した高橋尚成投手を獲得。東野とも親交が深い林は今年、2006年以来の50登板超えを果たすなど56試合で2勝2敗、15ホールドをマーク。チームに不可欠な存在で、新たに複数年契約を結んだ。かつての先輩の復活は東野にとっても心強いだろう。
また尚成には駒大の先輩である中畑監督の存在は大きいものだった。入団会見では「中畑監督を胴上げできるように頑張ります」と話し、後輩でかわいがっている弟分、巨人・内海哲也投手に対しても「全力で倒しにいきたい」と宣戦布告した。
ただ今季の巨人戦は4試合に登板し0勝2敗。シーズンも0勝6敗と勝利に貢献できなかった。巨人在籍時代に面倒を見てきた東野とともにローテを争い、来季こそ意地を見せてくれることに期待したい。
一方、来年の巨人も、元ベイスターズの主力でWBC日本代表経験のある村田修一、金城龍彦、相川亮二らがプレーする。来季はそれぞれが古巣相手に火花を散らす戦いが見られるに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count