世代のトップが日本球界復帰 再び松坂世代の躍動なるか

ソフトバンクで背負う「18」はライバル新垣がつけてきた番号

 あれから月日は流れ、2人はともに近年、思うような成績を残せず、チームを移ることになった。松坂はメジャー挑戦後、レッドソックスからインディアンスを経てメッツへ。新垣は慣れ親しんだ背番号18のホークスのユニホームに別れを告げ、今季途中からヤクルトのユニホームを着て、新たな環境でプレーをしていた。ホークスのエースナンバーは空き番号になっていた。

 そして11月。松坂はメッツをFAとなった。ソフトバンクは一気に交渉を進めた。松坂獲得に並々ならぬ力を注いでいたのは、1998年のドラフトで新垣を外したダイエーが1位で指名した「松坂世代」の1人で、2011年限りで現役を引退した吉本亮内野手だった。現在はホークスの球団職員で松坂獲得を強く推していたという。そして、松坂に用意された背番号は「18」。高校時代からのライバル・新垣がつけていた番号だった。世代の運命が再び交わったのだった。

 入団会見で松坂は律儀で熱い一面を披露した。ライバルであり、友でもある新垣を思い、背番号18をつけることに関して連絡を入れたのだという。松坂はその時のやりとりを明かした。

「(18の背番号)つけさせてもらうよ」

 もう新垣のものではないが、愛着のあった番号を手放さなくてはならなかった友を気遣った松坂の言葉に対し、新垣は「他の人じゃなくて、大輔で良かったよ」と言葉を返し、健闘を誓い合ったという。その言葉に松坂は「大事に使わせてもらうよ」とエースナンバーにふさわしい活躍をすることを固く誓った。松坂はまた新垣から刺激を受けた。16年前と同じように……。

 そして松坂が入団会見をした同じ日、ヤクルトは新垣の背番号を45から66に変更すると発表した。新垣も心機一転、スタートすることになった。日本に復帰する松坂に刺激を受けながら。

RECOMMEND

CATEGORY