田中将大にとっても大きな補強 ヤンキースがストーブリーグでついに“始動”
2人の補強は田中の白星に直結する?
ヤンキースはタイガースに先発右腕のシェーン・グリーンを放出。ダイヤモンドバックスは左腕ロビー・レイとマイナーの1選手をタイガースから獲得した。
オランダ・アムステルダム出身のグレゴリアスは守備力に定評のある有望株。2012年にメジャーデビューを果たしたばかりの24歳だ。ジーターが引退し、一からショートのイメージを作り上げたいヤンキースとしては、グレゴリアスのようにキャリアの少ない選手はうってつけと言えるかもしれない。
ヤンキースの伝説的なキャプテンの穴を埋めるのは至難の業。しかし、今季のジーターは守備で足を引っ張る場面も多かっただけに、大きな補強となる可能性が高い。
興味深いのは、ファンからたたかれることの多いヤンキースの補強が、今回は支持されているということ。ESPNのアンケートでは、ミラーの補強を支持する人が70%もいる。グレゴリアスの補強を支持する人は55パーセントとなっているが、「誰だか分からない」と答えた人も30%もおり、不支持は15パーセントのみだ。
ブルペンとセンターラインの補強は、先発投手にとって大きな意味を持つ。田中の勝ち星にも直結する可能性が高い。
ヤンキースはさらにFA史上最大の目玉となっているマックス・シャーザー投手の獲得にも動いているとされている。グリーンの放出で、黒田博樹投手と再契約に本腰を入れる可能性も出てきた。ここまでは来季の戦いを不安視する声が多かったが、ストーブリーグでの大逆転もあるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count