青木宣親の獲得にも影響? レッズがトレードで外野手を補強する可能性が浮上

外野手補強のスピード決着は難しいか

 今季のレッズの総年俸はクラブ史上最高の1億1400万ドル(約134億円)だったが、プレーオフ進出は叶わなかった。記事によると、現時点で来季12選手に対する年俸が8100万ドル(約97億円)となっているという。

 調停中の選手の年俸を含めると、すでに1億1500万ドル(約138億円)と昨季レベルまで膨れ上がっており、レッズは補強と同時に総年俸を引き下げる必要に迫られている。このため、年俸の高い正右翼手、ジェイ・ブルースをトレードで放出する動きも地元メディアで報じられている。

 トレードで外野手の補強が完了した場合、ジョケッティGMが高く評価する青木獲得の可能性はなくなってしまう。外野手、一塁手、指名打者を務めるマイケル・モース(ジャイアンツからFA)とも交渉を続けているジョケッティGMは「フリーエージェントは見返りにタレントを供出する必要はないので、FAでの補強が好ましい。我々の支出の状況を見ると、現実的かどうかわからない」と苦しい胸の内を明かしている。

 その一方で、マイナーのプロスペクト(若手有望株)については、「我々の未来。もしも、FAで補強できればそちらの方が簡単だが、我々の若手を高く評価しているので、放出はしない」と語っている。放出する可能性があるのはあくまで先発投手で、若手有望株をトレード要員とすることには否定的な姿勢だ。

 地元メディアの報道によると、青木サイドは3年契約を要求しているというが、年俸面の希望は明らかになっていない。青木獲得の最有力候補と見なされているレッズだが、まずは人件費の整理を進めることが強化部の最優先事項の様子。外野手補強のスピード決着は難しい状況と言えるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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