田中将大がヤンキースの真のエースへ ジラルディ監督が来季のフル稼働を要求
中4日での登板も「今年以上に経験させる」
「彼は確かに怪我をした。1つの事象で怪我をしたのではなく、長年、積み重なったものだという話題も多く出た。だが、彼は復調したんだ。スピードも戻っている。スプリットの威力も戻っている。私が注視したいのはそこの部分だ」
そして、田中に期待するものとして、以下のように話したという。
「彼が32試合に先発してくれると我々は計算している」
同じ発言は、レギュラーシーズン終了直後の総括会見でも出ていた。これを改めて強調した形だ。
32試合に先発するというのは、どういうことか。これは、メジャーで5人制ローテをフルに守らなければ、到達しない数字。つまり、中4日での登板が基本となる。ヤンキースは先発陣の負担軽減のために、日程が厳しい時期などに部分的に6人制ローテを導入するとも報じられているが、基本はあくまで5人制。右肘に不安を抱える田中も例外ではないということだ。
「シーズンが進むにつれて検討しなければいけないことだが、今年以上に先発5人のローテーションで彼をもう少しだけ経験させることになる。(5人制ローテで)彼はすごくいい仕事をしていた」
ジラルディ監督はこう話し、フル稼働を求めている。
故障再発のリスクは付いて回る状況だが、田中に期待されているのは、まさに大黒柱の役割。来季は名門球団の真のエースへと階段を上るシーズンになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count