金子千尋がメジャー見送りの理由を明かす 「日本の野球を盛り上げたい」
5か月ぶりに更新のブログで現在の胸中を吐露
オリックスから国内FA権を行使した金子千尋投手が10日、5か月ぶりに自身のブログを更新し、今オフのメジャー移籍を見送った理由について説明した。「日本の野球を盛り上げたい」と胸の内を明かしている。
「ファンの皆さんへ。。。」と題したブログでは「いつもコメントを頂きありがとうございます。ひとつひとつ読んでいます。そして、心配をおかけしてすいません」との書き出しからスタート。現在の思いを率直に明かしている。
金子はシーズン終了後にメジャー移籍の意思があることを明かし、渡米してワールドシリーズを現地で生観戦した。さらに、国内FA権も行使。オリックスがポスティング・システム(入札制度)でのメジャー移籍を容認すれば、国内FA権と2つの権利を同時に使う初めてのパターンになるとして、話題になっていた。
ただ、その後にメジャー移籍には踏み切らないことを明言。現在は、オリックス残留か国内の他球団への移籍かで去就が注目されている。
一連の騒動について、金子は「取材の時などに自分の状態、気持ちをうまく伝えきれていなくて申し訳なく思ってます。何も決まっていない中で、ファンの皆さんに間違った情報が伝わってしまうことだけは避けたくて… まぁ僕も、もう少しうまく対応できたら良いのですが…」と苦しい胸中を吐露。
去就決定へ「今も真剣に悩み、考えています」
さらに、現在の状況に付いて「真剣に自分の野球人生を考える為、僕は国内FAの申請をさせていただきました。今も真剣に悩み、考えています。ファンの皆さんが、就職や転職、進学の時に自分の将来を真剣に考える事と似ているかも知れません」と説明している。
また、メジャー移籍を見送った理由については「11月中旬、真剣に考えた結果、今オフにメジャーの話を聞いてみることは諦めてもいいのかな、という結論に達しました。それよりも、日本の野球を盛り上げたいという気持ちが強い自分に気付きました」と明かした。
自身の性格について右腕は「シーズン中は野球の事、目の前の1試合しか考えられない性格なので」と説明。その上で、今後の見通しについては「自分の進路について真剣に考えることができるのは今で、一生に一度のことかもしれません。時間をかけて真剣に考えて、悩み、迷った中から自分の気持ちが定まったら、ファンの皆さんにも報告させて頂きます」としている。
11月29日には右肘の骨棘除去手術を受けたが「右ひじは抜糸も終わり、順調です!」と報告。今季、沢村賞とMVPをダブル受賞した右腕の今後の動きが注目される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count