ロッテが新人背番号を発表 注目の京大・田中は俊介の「31」を継承
俊介からも激励のメッセージが届く「31番をもっと大きな存在にして」
ロッテは11日、新入団となるルーキー7選手の背番号を発表した。京大出身選手として初のプロ入りとして話題を呼んだ2位指名の田中英祐投手は「31」。サブマリン・渡辺俊介投手が2013年まで13年間背負った番号を引き継ぐことになった。
期待を背負う田中に先輩からのメッセージが届いた。来年からベネズエラリーグのレオネス・デル・カラカスに所属する渡辺俊介投手は「野球選手にとっての背番号は名前のようなものです。『しゅんすけ』ではなく、『えいすけ』の番号として千葉ロッテの31番という名前をもっともっと大きな存在にしてくれると期待しています」と激励の言葉を寄せた。
俊介は田中の存在は知っていた。「入団前から野球以外の事でも注目されることは大変かと思います。ただ、それは、負担にも、活力にもなりえます。勝負の世界では勝ち続けなくては生き残れません。ご両親から『地獄を見て来い』と送り出されたという記事を見ました。その言葉の本当の意味をこれから理解していくと思います。それと同時にこの世界でしか見ることが出来ない素晴らしいものがたくさんあります」とプロの先輩としてエールも忘れなかった。
田中は俊介のように線が細い。その点まで気遣った。「身体が細い事を気にしているかもしれませんが、ピッチングにおいて太い、細いは重要な事ではありません。あなたにとって勝つ為に必要な身体を作り上げれば良いのです。自分の可能性、感性を信じてください。そして、それがどういうものなのかはこれから、マリーンズの優秀なトレーニングスタッフ陣などの周りの人たちが教えてくれると思います。ちなみに私は38歳になりますが、未だに体は細いままで、プレーをしています」。ベネズエラから届いた愛情のこもったメッセージは田中だけではなく、ロッテファンの胸にも響くだろう。
また、早稲田大からドラフト1位で加入する中村奨吾内野手は「23」。星陵からドラフト3位で加入する岩下大輝投手は「46」。創価大出身のドラフト4位、寺嶋寛大捕手は「35」。大阪桐蔭出身、同5位の香月一也内野手は「57」。広島国際学院大出身の同6位、宮崎敦次投手は「48」。健大高崎高の同7位、脇本直人外野手は「62」となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count