古巣復帰を見送ったレスターがファンの怒りに真摯に対応 異例の謝罪も

FA注目投手がファンの怒りの声に個別対応

 アスレチックスからフリーエージェント(FA)となり、争奪戦の末にカブスに入団することが決まったジョン・レスター投手が、復帰を待望していた古巣レッドソックスのファンによる怒りのツイートに対し、異例の“個別対応”で感謝の気持ちを伝えている。

 今オフ、レスターはカブスと6年総額1億5500万ドル(約185億円)で合意に達した。だが、今年7月にキューバ出身の大砲ヨニエス・セスペデスとのトレードでアスレチックスに放出されるまでは、2002年のドラフト2巡目(全体57位)で指名されて以来のレッドソックス生え抜き。2007、13年のワールドシリーズ制覇に貢献している左腕のエースは、球団屈指の人気選手だった。

 今季、レッドソックスはア・リーグ東地区最下位に低迷した。来季の巻き返しを目指し、7月のトレード期限でセスペデスを獲得するためにレスターを放出。これは、オフにFAとなるエース左腕を再獲得することを見据えての決断だった。

 レスター自身も半年後にはレッドソックスに復帰することに前向きな発言をしていた。移籍時に地元紙に全面広告を出し、愛情のこもった言葉でファンへの感謝を綴ったことからも、復帰への待望論は高まっていた。

 カブスのみならず、ワールドシリーズ王者ジャイアンツなど複数球団が参戦した争奪戦を制するため、オーナーのジョン・ヘンリー氏が2度も直接交渉に乗り出すなど、エース奪回に熱意を見せたレッドソックス。しかし、提示したのは6年総額1億3500万ドル(約161億円)と条件面でカブスを20億円以上も下回ってしまった。

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