古巣復帰を見送ったレスターがファンの怒りに真摯に対応 異例の謝罪も

投稿者の名前入りで「君を傷つけたのなら申し訳ない」と謝罪

 レスターは現地時間12日深夜、自らツイッターで「僕と家族にとって究極の、難しい決断だったけれど、僕たちはこの結末に満足している。カブスに入団できることをこれ以上なくワクワクしている」と報告。続いて古巣に対しても「レッドソックスファンのみなさんの失望は理解しています。ボストンは僕の心の中で大きな位置を占めています。僕たち家族はみなさんを家族だと思っています」と離別の挨拶を投稿した。

 レスターに届いた約300件のファンからのツイートには、応援やこれまでの尽力に対する感謝の気持ちを表すメッセージもあったが、中には苛立ちをぶつけるファンもいた。

「ジョン・レスターはレッドソックスを裏切った。こんなことを言いたくはないが、レスターには1億5000万ドルの価値もない。負け犬のカブスで楽しんでくれ」

 このような中傷にも近いツイートも多かったが、左腕は丁寧に対応。

「ジョシュ、君を傷つけたのなら申し訳ない。それは本意じゃないんだ」

 わざわざ投稿者の名前を入れて返信しており、内容に関わらず、すべてのメッセージに個別対応して、長年にわたる声援への感謝の気持ちを表明している。

 ソーシャルメディア上とはいえ、アメリカにとどまらず、プロスポーツの世界でこれほどのスターが、去りゆく古巣のファン1人1人に対応することは異例だろう。人生の決断に際して、大きな度量を見せたレスターは、新たな本拠地となるシカゴのリグレー・フィールドでも大きな声援と喝采を受けるに違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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