来季40歳もいまだ高評価 米メディアがヤンキースに黒田との再契約を“プッシュ”
再契約なら年俸は今年と同程度の19億円に?
記事では、寸評でベテラン右腕のヤンキースでの功績を称えた上で「黒田は2015年も(メジャーで)投げるかは公に話していないが、彼が決断し、ピンストライプとの再会を果たしたら、今季の1600万ドル(約19億円)と同程度の契約になるだろう」と言及。米国での現役続行を決めた場合には、ヤンキースが高額オファーで再契約に乗り出すとの見方を示している。
黒田の次に候補として名前が挙がってるのは、今季途中にレッドソックスからジャイアンツに移籍し、ワールドシリーズ制覇に貢献した33歳のジェイク・ピービー投手。2007年にサイ・ヤング賞に輝くなど、メジャーを代表する好投手だったが、近年は目立った成績を残せていない。獲得するには2年総額2900万ドル(約34億4000万円)程度の契約が必要になるとされているが、記事では「とても価値のある短期的な資産になる」としている。
3番手はパイレーツからFAとなったエディンソン・ボルケス投手。今季は13勝7敗と好成績を残した。防御率3.04はレッズで新人賞に輝いた2008年の3.21を上回る数字だという。ただ、記事ではヤンキースの想定よりも予算オーバーになる可能性があることを指摘している。
最後に2人まとめて紹介されているのが、いずれも今年2度目のトミー・ジョン手術を受けたクリス・メドレン、ブランドン・ビーチーの2人。来季開幕には間に合わない見込みだが、前半戦には復帰できるという。記事では、ともにブレーブスから来季提示を受けずにFAとなっている点にも触れており、お買い得な点も魅力となりそうだ。
候補に挙がっているのはいずれも不安を抱えている投手ばかりで、ヤンキースにとって今年も1人だけ先発ローテーションを守り抜いた黒田が魅力的であることは間違いない。現役引退や広島復帰を選択肢に入れているとされるベテランがメジャーでの現役続行を決断すれば、再契約に向けて本格的に動き出す可能性は高そうだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count