ダルビッシュ有と田中将大が来季のMLB「必見プレーヤー」に選出!
ヘルナンデスと岩隈は「地区最強のワン・ツー・パンチ」
「必見プレーヤー」には入っていないが、寸評ではマリナーズの岩隈久志投手の名前も登場する。マリナーズは、エンゼルスとともに「優勝候補」に選出されているが、岩隈はそのキーマンと見られているようだ。
記事では今季のア・リーグで最高勝率を誇り、地区制覇を達成したエンゼルスが有利としながらも「マリナーズはいわゆるひと夏の勝負を交える気だ」と指摘。そして、チームの充実ぶりをこう表現している。
「彼らは右打者を加えて球団最大の穴を埋め、またア・リーグ西地区最強のワン・ツー・パンチ、ヘルナンデスとヒサシ・イワクマの陰では、彼らの育てた若く優秀な先発たちが成功する準備を整えている」
マリナーズはオフに入り、今季本塁打王のネルソン・クルーズ(オリオールズからFA)を獲得。待望の右の大砲を加え、さらなる補強に動くなど、戦力は確実にアップしている。ただ、2001年以来となるプレーオフ進出には、やはりヘルナンデスと岩隈の「先発二本柱」が例年通りの活躍を見せることも必要不可欠なようだ。
ア・リーグ東地区の「必見プレーヤー」には、アスレチックスからブルージェイズに大型トレードで移籍したジョシュ・ドナルドソンに、ハイレベルな東地区で各球団の「顔」として君臨するホセ・バティスタ(ブルージェイズ)、デビッド・オルティス(レッドソックス)、アダム・ジョーンズ(オリオールズ)、エバン・ロンゴリア(レイズ)、そして薬物規定違反による出場停止明けのアレックス・ロドリゲス(ヤンキース)と豪華な顔ぶれが並ぶ。
この6人に、今季デビューしたばかりの田中が加わっている。つまり、来年のヤンキースの「顔」は、田中と見られているようだ。
メジャー1年目は前半戦で圧倒的なピッチングを続けながら、右肘の靭帯部分断裂で約2ヶ月半離脱。それでも、最終的に13勝5敗、防御率2.77と好成績を残した。怪我がなければサイ・ヤング賞候補にも名前が挙がっていた可能性が高い。直前の負傷で辞退したものの、球宴にも選出されていただけに、早くもスター選手の仲間入りを果たしていると言えそうだ。来季はエースとしての働きが求められる。
米国人からも大きな注目を集めるダルビッシュ、田中、そして岩隈。各チームで着々と地位を築きつつある日本人投手が、来季もメジャーを席巻しそうな気配だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count