イチローの去就にも影響するか 異常発覚のケンプがパドレスに無事移籍
イチロー獲得の可能性を報じられていたパドレス
パドレスが、メディカルチェックで異常が発覚したことにより一時獲得を見合わせていたマット・ケンプ外野手と正式契約を結び、ドジャースとの間で5人が絡む大型トレードが完了したと、米テレビ局CBSスポーツ(電子版)が報じた。ヤンキースからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手の去就にも影響がありそうだ。
ドジャースとパドレスは先週、サンディエゴで行われたウインターミーティングで大型トレードのクラブ間合意に達していた。だが、数々の故障歴を持つケンプはパドレスでのメディカルチェックで臀部に深刻な関節炎が発覚。パドレス側は土壇場で難色を示し、ドジャースに移籍金の上積みなどを要求して交渉が水面下で行われていた。
パドレスは昨季、打率2割8分7厘、25本塁打、89打点と好調だった30歳のケンプに加え、ティム・フェデロビッツ捕手と3200万ドル(約38億円)を手にし、ドジャースにヤスマニ・グランダル捕手とジョー・ウェイランド、ザック・エフリン両投手を放出することになる。
パドレスは、ヤンキースからFAとなったイチロー外野手獲得の可能性も地元メディアで報じられていた。A・J・プレラーGMがイチローのファンであるということも理由の1つで、本拠地サンディエゴの温暖な気候も選手にとっては魅力的だ。
また、イチローに対してはオリオールズが興味を示していると現地時間18日にCBSスポーツが報道。これまで静かだった41歳の去就問題に、ようやく動きが出てきている。
ただ、パドレスはすでにレイズから11人の三角トレードで2013年の新人王、ウィル・マイヤーズ外野手も獲得。ケンプ加入も決まったことで、イチロー獲得に本腰を入れるか注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count