“陥落”の中日・大島、来季1億超えなるか 克服すべき“隔年病”の壁
継続性が重視される中日の査定
ドラフト5位で入団した2010年は開幕スタメンに名を連ねるなど、104試合に出場し、打率2割5分8厘。日本シリーズでは優秀選手賞にも輝き、上々のデビューを飾った。だが、翌年は定位置確保が期待されたが、統一球への対応にも苦しんだ。ゴールデングラブ賞を獲得したものの、試合数(96)、打率(2割4分3厘)ともに前年を下回った。
2012年は不動のトップバッターとして全試合出場を果たし、初の3割超えに盗塁王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得する華々しい1年を送った。だが、2013年は招集されていたWBC日本代表候補合宿に合わせて開幕前の調整を早める過程で春季キャンプ中に左肘に張りを訴え、WBC代表からも落選。シーズン中も違和感は消えず、打率2割4分8厘に終わった。
今季はキャリアハイの打率3割1分8厘、同2番目の28盗塁と復活したが、球団関係者によると、元々中日の査定は2年以上続けて活躍することで年俸が跳ね上がる仕組みになっているという。
今回は苦渋の決断となったが、球団から言質を取った通り、来季こそ大幅増を勝ち取れるか。大島にとって、勝負の1年だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count