オリオールズはイチローらFAよりもトレードに食指と米紙 「彼が1か月後に市場に残っていれば…」
パドレスとのトレードを模索するオリオールズ
ヤンキースからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手に対して、初めて本格的に接触する可能性が浮上しているオリオールズ。果たして球団側の本気度はどの程度なのか。オリオールズとイチローの現状を米地元紙「ボルティモア・サン」が報じている。
関係者によると、外野手の補強が必要なオリオールズは、外野手の層が一気に厚くなったパドレスと現在交渉を持っているという。
当初からイチローの移籍先候補として挙がっていたパドレス。外野手を求めていたことに加え、イチローの代理人を務めるジョン・ボッグス氏が同球団の本拠地サンディエゴにオフィスを構えていること、同代理人がパドレスの伝説的な名手である故トニー・グエン氏と契約を結んでいたことなどがその理由だった。
しかし、パドレスは他の外野手の補強を展開。ドジャースからトレードでマット・ケンプを獲得。またレイズから2013年に新人王に輝いたウィル・マイヤーズ、ブレーブスからジャスティン・アップトンをそれぞれトレードで獲得することで合意に達している。
3選手はいずれも右打ちで、強力な面子が揃うことになった。また、記事によると、3選手獲得以前からパドレスのロースター40人には外野手がすでに8人おり、余剰人員が生まれる状況となっているという。そのため、カルロス・クエンティン、セス・スミス、ウィル・ベナブル、キャメロン・メイビンらがトレード要員と目されている。
一方、オリオールズはDH兼任で今季本塁打王のネルソン・クルーズがマリナーズと契約し、ニック・マーケイキスもブレーブス入団が決定。2人の外野手が流出した。
記事によると、補強が急務なオリオールズは以前からパドレスのスミスに注目していたが、現在はベナブルにも興味を示しているという。ベナブルは今季2割2分4厘と不調だったが、13年シーズンには2割6分8厘で本塁打22本、22盗塁と活躍。また、オリオールズはベナブルを2004年にドラフト15巡目で指名したが、本人はサインせず翌年パドレスにドラフト7巡目で指名され、加入した経緯があったとされている。