青木宣親の後釜獲得は最低の補強? 米メディアがロイヤルズの補強を酷評
ワースト3位もロイヤルズの補強、今季のア・リーグ王者のさらなる躍進は?
そして、ワースト3位では再びロイヤルズの補強が挙げられている。マリナーズからFAとなっていた指名打者のケンドリー・モラレス獲得だ。今オフ、FAでアスレチックスに3年総額3000万ドル(約36億円)という条件で移籍した生え抜きの指名打者、ビリー・バトラーとの費用対効果の違いがその大きな理由だ。
「バトラーは今年の成績は下がったが、ロイヤルズに戻りたがっていた。キャリア全般において堅実なバッターであり続けた。ロイヤルズは彼を3年契約での年俸1000万ドルでオークランドに手放す代わりに、モラレスと年俸850万ドル(約10億円)の2年契約で合意した。モラレスの成績は今季、401打席で打率2割1分8厘、出塁率2割7分4厘、長打率は3割3分8厘。二塁打20本、8本塁打、42打点に過ぎない。2010年のサヨナラホームランで故障(エンゼルス時代の5月29日のマリナーズ戦でサヨナラ満塁弾を放った後、喜び過ぎてホームベースで転倒し骨折)してからは、かつての選手ではない」
記事では、今季はマリナーズで不振に終わり、チームのプレーオフ進出のブレーキとなったモラレスの実力低下を指摘している。
更にはバトラーの方がモラレスよりも成績が良く、3歳も若い点、09年から13年までホームラン15本以上を放っていた点、ロッカールームでもファンの間でも人気者だった点を指摘。「150万ドル(約1億8000万円)余計に支払うことでバトラーを慰留することが賢い選択だった」と、モラレスとの契約は実に悪手であると指摘している。
リオスの獲得で青木のロイヤルズ残留は絶望的となった。今季、堅守と走力を全面に押し出す爽快な野球でプレーオフを席巻したロイヤルズだが、疑問の声も上がる補強で、来季は更なる躍進を果たすことができるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count