米国で逞しく生き抜く川崎宗則 その支えとなる地元鹿児島の方言とは
川崎が一番好きな鹿児島弁は?
鹿児島の電気店の息子として育ち、故郷を愛する川崎はどんな時でも地元への感謝を忘れたことはないという。福岡に出ても、アメリカに行っても、「チェスト」と叫び、自分を奮い立たせてきた。
通訳をつけられない契約でアメリカに渡り、マイナー生活に、自由契約、ルームメートと暮らす日々……。マイナーでは人が足りず、キャッチャーを任されたこともあった。それでも自分が選んだ道であり、文句一つ言わず、叫んでいたのは鹿児島の誇り高き方言だった。
人に聞かれても、自分でその意味を説明しないのも理解できる。それは自分の心の内側を表す言葉だからだ。九州男児らしい一面でもある。
そんな川崎が一番好きな鹿児島弁はというと「よかにせやね~」。これも「自分で調べてください」と説明しないが、男性相手にしか使えない「ハンサム」「かっこいい」という意味。懸命にアメリカで戦う姿に、女性ファンからその言葉をかけられる機会も増えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count