来春、大学球界でも「二刀流」登場か　誰もが実力を疑わない18歳の可能性

拓大・内田監督はどのような起用法を見せるのか

　拓大は現在、亜細亜大学で26年と長く指揮していた名将・内田俊雄監督が率いている。数多くのプロ野球選手を輩出してきた指揮官がどのような起用法をするのか、注目が集まる。投手か、野手か、それとも二刀流か。

　東都大学リーグは指名打者制を採用している。岸が投手の場合、他の選手をDHで起用すれば、岸は打席に入ることはできない。ピッチングに専念することはできるが、打で魅せることができないのが残念だ。ただ、指名打者を使わないこともできるため、投手が打席にという史上まれなケースを見ることができるかもしれない。

　また連戦となる大学のリーグ戦。初戦先発した岸が、翌日に野手で先発出場するということも考えられる。そうなれば、岸には日本ハム・大谷のように、投手、野手の調整が強いられることになり、負担はかかるが、大谷は見事、その可能性を示した。今度、その志を継ぐ選手が出てきてもおかしくはない。

　もちろん、起用法は入学してきてからの話。体の状態や本人の意思、将来像、指導者の考えもそれぞれある。しかし、その素材には大きな可能性は詰まっている。岸の活躍が大学野球の人気につながることにも期待したい。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count