イチロー去就、初の越年が現実味 移籍有力球団はトレード交渉優先

イチローの優先順位は低く、交渉進展の鍵はパドレスが握る?

 また、レッズも青木とイチローを候補に挙げながら、パドレスのスミス獲得に興味を示していると球団公式サイトが報じている。両球団ともトレード交渉を優先。イチローの交渉が進展するかどうかの鍵は、パドレスが握っているようだ。

 一方で、ボルティモア・サンはオリオールズがトッププロスペクト(若手有望株)の2投手の放出に消極的であり、外野手の人数を減らしたいパドレスが足元を見られる可能性を指摘。このトレード成立に悲観的な見方もあるようだ。

 パドレスは、今オフにレイズからトレードで獲得したばかりのウィル・マイヤーズ外野手を交換要員にフィリーズのエース左腕コール・ハメルズ投手を狙っているとされる。複数球団による綱引きはしばらく続きそうだ。

 越年までは1週間となった。大リーグ通算3000本安打にあと156本、日米通算でピート・ローズの4256本まで134本に迫っているイチロー。故障の心配がなく、外野の3ポジションを守ることができ、足でも貢献できる41歳に大リーグで働き場所はあるだろう。しかしながら、優先順位が低い現状から、去就が決まるまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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