「悪の帝国」が誕生した12年前のクリスマスイブ 松井秀喜も発端だった!?
なぜヤンキースは「悪の帝国」と呼ばれるようになったのか?
ヤンキースは過去に圧倒的な資金力を背景に移籍市場で次々と大物選手を獲得してきた。
だが、2年連続でプレーオフ進出を逃した今オフの動きは静かだ。オリオールズからフリーエージェント(FA)で救援左腕アンドリュー・ミラー投手を獲得し、今季途中に加入したチェイス・ヘドリー内野手と再契約。さらに、トレードでダイヤモンドバックスからディディ・グレゴリウス内野手、マーリンズからネーサン・イオバルディ投手を獲得した程度にとどまっている。
タイガースからFAとなっている2013年サイ・ヤング賞右腕のマックス・シャーザー投手ら、超大物加入のニュースはまだ届いていない。
ただ、これまではなりふり構わず大物を獲得してきた名門は、2002年のクリスマスイブにある異名を冠されたという。MLB公式サイトが「ヤンキースの悪の帝国は12年前のクリスマスイブに誕生した」との特集している。
2002年12月24日、ヤンキースは当時のキューバ代表のエース、ホセ・コントラレス投手をめぐる他球団との争奪戦を制したことを発表した。宿命のライバル、レッドソックスもコントラレスの争奪戦に参加していたが、苦杯を味わう羽目になった。
レッドソックスはその数日前、巨人から海外FA権を行使した松井秀喜の争奪戦で、ヤンキースに敗れたばかりだった。松井は12月19日に3年総額2100万ドルでヤンキース入団の合意に達している。