2014年を振り返る メジャーリーグ10大ニュース

日本人選手の活躍が例年以上に目立った1年

 2014年のメジャーリーグも話題に事欠かなかった。日本人選手の活躍が例年以上に目立ち、メジャー史に残るスケールの大きな話も盛りだくさん。ワールドシリーズ(WS)は3年ぶりに第7戦までもつれ込む熱戦となり、最後まで盛り上がりを見せた。Full-Count編集部ではMLB10大ニュースを独自にピックアップし、今季の出来事を振り返ってみた。

10位 バムガーナーの驚異的な活躍でジャイアンツが世界一

 ジャイアンツは最近5年で3度目の世界一と近年のMLBで圧倒的な強さを見せている。原動力となったのは、エース左腕のバムガーナー。ポストシーズンでは52回2/3を投げて4勝1敗、防御率1.03と抜群の安定感を見せた。

 特に、ロイヤルズとのWSでは計21イニングを投げてわずか1失点の防御率0.43。2勝1セーブと圧巻の成績を残した。最終決戦の第7戦では、5回からリリーフとして登板。117球で完封した第5戦から中2日にもかかわらず、最終回までの5イニングで68球を投げきり、2安打無失点4奪三振に抑える完璧な内容で”胴上げ投手”となった。過去2度も合わせ、WSでは計36イニングで1失点の防御率0.25。25イニング以上を投げたことのあるピッチャーでは史上1位に躍り出た。

9位 上原、田澤のレッドソックスが2013年の世界一から地区最下位に転落

 2013年シーズンは圧倒的な強さで世界一まで上り詰めたレッドソックスだったが、今季は大苦戦。最後は地区首位のオリオールズに25ゲーム差をつけられ、最下位に沈んだ。

 そんな中、昨年、世界一の原動力となった上原、田澤は序盤から奮闘。上原は自己最多の26セーブを挙げた。しかし、8月16日のアストロズ戦から6試合で10失点を喫し、シーズン終盤はクローザーから陥落。オフに2年契約を結び直しただけに、来季の巻き返しに期待がかかる。

8位 黒田が日本人初の5年連続2桁勝利

 39歳で開幕を迎えた黒田は、シーズン序盤は珍しく苦戦。ただ、前年は崩れた終盤で本来の力を発揮し、9月は5試合で2勝1敗、防御率2.81。不振にあえぐチームの中で意地を見せた。

 けが人続出のヤンキース先発陣で1人だけシーズンを通してローテーションを守り、11勝9敗、防御率3.71でフィニッシュ。5年連続2桁勝利は日本人初。昨年、野茂英雄氏を超えて日本人最長となっていた自身の記録を伸ばした。オフには去就に大きな注目が集まったが、8年ぶりに広島復帰。男気溢れる決断は、日米で大反響を呼んだ。

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