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【パ×Full-Count】セを凌駕するパの勢い 躍進の裏にあるリーグビジネス

「将来的には12球団で発展できる形にしたい」

――ここでパ・リーグが成功モデルを作ることも大切ですね。

「パ・リーグが一定の道筋をつけてリーグビジネスとして成り立つようにしないといけない。これで形ができて、そういうリーグビジネスもできるんだという形になれば、ひょっとしたらセ・リーグさんの方の球団も参加するという形になる可能性も出てくる。我々の事業ではパ・リーグTVの部分が大きいですし、携帯サイトも含めると全体の売上の80%を超えます。リーグビジネスを広げていく核となるのがこのデジタルのところじゃないかなと感じます」

――パ・リーグ全体で言えば、観客動員も増加傾向にあります。

「おかげさまで、観客動員は相対的な伸び悩みはしていますが、パリーグは少しずつ増えてますので、今後課題となるのは、ライトファンと言われる層、若い人たち、子どもたちにどう野球に対して興味をもってもらうかです。いかに球場にいく動機づけができるか。今は徐々に野球に関心がなくなり、離れていっているので、パ・リーグTVで動画を配信するなど、色々な形で興味を持ってもらい、試合を見てもらい、各球場に行く動機づけになるよう、努力をしています。

 また、我々パ・リーグは北は北海道から南は九州まであるし、6球団が共通の課題としてもっと地域密着を進めていければ、ライトファンの方々が各球場に足を運び、野球を楽しむ家族や子どもたちも増えて、若い人たちもデートしながら野球を見ようかという形につながると思います。僕の中では将来的には各球場の入場料も下げてもらいたというのがある。利益還元ではないですけど、大人2人と子供2人が球場に足を運んでご飯を食べて、お土産を買って1万円で1日十分に楽しんで帰られる形にプロ野球もしたい。そうやって国民のスポーツとして根付かせていきたい」

――地域密着と同時に海外に向けた取り組みも積極的ですね。

「国内が人口減少にあるので、国内の市場のほかにも海外に目を向けて色々な戦略を立ててやっていくことも重要だと考えています。当面は現地の地元テレビ局と提携してアジアで台湾、韓国向けに色んな映像を送る。台湾であれば、日本ハムに陽岱鋼選手がいますし、韓国では李大浩選手がソフトバンクにいるので、地元選手がいるから見てみようかという動機づけになる。そこをきっかけに日本の文化を知ってもらい、実際に試合にも来てもらってお土産もたくさん買って帰るということにつながればいいのかなと。

 それと中南米もドミニカ、ベネズエラ、キューバ、メキシコなど非常に野球がさかんな地域なので、ここの人たちにも国のヒーローが日本のチームに入って活躍している姿を見てもらうことで日本の文化を知ってもらいたいですね。映像を販売するという目的以外に、我々が向こうに行って選手を獲る場合でも説明がしやすいし、そうやってパ・リーグの認知・関心を高めることで色んな意味でレベルアップを図ることができると思っています」

――パ・リーグの努力はひいては野球界全体に波及していきます。

「我々の目指すところはきちっとしたリーグビジネスができる形にして、各球団に安定供給し、最後にはファンに還元したい。そのために着実に進めていくし、問題点もわかっています。そして将来的には12球団で発展できる形にしたいですね。12球団でまとまれば伸び方も違いますから」

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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