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【パ×Full-Count】セを凌駕するパの勢い 躍進の裏にあるリーグビジネス

20年でその売上に大きな差が開いたNPBとMLB

――リーグビジネスに関してはMLBが大きな成果を上げています。

「これもまだMLBとは比較にならないのですが、20年ほど前の1995年頃は日本のプロ野球(NPB)の12球団の売上がだいたい1300億から1400億くらいでした。その時にはMLBもそう変わらなかった。でも一方で、今大リーグは8000億くらいになっていて、NPBは相変わらず横ばいで1400とか1500という形になってしまっている。その差が歴然となってしまいました。MLBは30球団あり、それぞれの球団が努力をして観客動員や売上を伸ばしていますが、何はさておき大きいのはリーグビジネスです。NPBの今現在のリーグビジネス部門は60億円くらい。一方、MLBのほうは2000億から、おそらく2014年は2500億くらいになるのではなかろうかなと思います」

――かなりの差ですね。

「そう、この差は歴然としている。2500億くらいの中から各球団に40億から50億くらいの利益分配をしているはずなので、30球団とも赤字がなくなったということですから、できれば我々も遅ればせながら12球団でまとまってやりたいという思いはあります。タイミング的にも統一球問題も絡んで新規ビジネスを立ち上げてやるということになり、内部のガバナンスの問題もありますけど、できれば新規のリーグビジネスをできるような会社を独立させてやろうじゃないかということになって、新会社設立の準備委員会を作った。しかし、だんだんと狭まってきて侍ジャパンに特化した新会社にならざるを得なかった。侍ジャパンに特化してやると、4月から10月は公式戦があるので、試合をマッチメイクしてビジネス展開できるのは3月か11月くらいになってしまう。規模的にも小さいなという感じもします」

――セ・リーグと足並みを揃える部分で言えば、今後の見通しはありますか。

「侍ジャパンの新会社(※NPBエンタープライズ)が2014年11月7日に立ち上がって、これが第一歩だと思います。以前はこれもできなかった。統一球問題が起こって第三者委員会を立ち上げて、オーナー会議でこの問題を取り上げて、NPB自体も色んな形で変わらないといけないというようなところがあった。先ほど申し上げましたようにガバナンスの問題でNPBの体制を強化せないかんということと、野球の振興、発展のためにはビジネス面でもいろんな形で繁栄していかないといけない。各球団が安定的な経営ができるからこそ、色々な意味で野球の発展に寄与できるようになる。だからそこの安定を図るためにはリーグのビジネスを放っておけないということでね」

――意識が変わりつつあるということですね。

「昔は自分の企業のPRになればいいという考え方もありましたが、色んな意味で厳しさが分かってきた。楽天さんやDeNAさんの参入もありましたけど、新しいビジネスチャンスを活かし、全体のパイを大きくしていかなければ安定的な野球の発展はないという考えが少しずつ出てきて、新規ビジネスの新会社設立という第一歩を踏み出せた。これが次につながるという風に思います」

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