イチローが初めて所属なしで越年 去就問題の決着はいつに?

過去、契約が切れた年はいずれも年内に去就問題が決着してきたが…

 外野の有力選手の移籍先が次々と決まる中、12月に入ってからようやくイチローの話題が浮上する。オリオールズがコルビー・ラスマス(ブルージェイズからFA)、青木宣親(ロイヤルズからFA)とともに補強の最終候補リストに入れていると米メディアが報道。さらに、大晦日には地元紙ボルティモア・サンが、オリオールズとイチローの代理人がすでに複数回、面談を持っていると伝え、その動向が注目されている中で越年となった。

 イチローが「無所属」のままで年をまたいだことはない。

 オリックスからマリナーズにポスティングシステム(入札制度)で移籍した時は、2000年11月に正式に3年契約を締結。翌年からのメジャー挑戦に向け、万全の体制を整えた。

 3年契約が満了した2003年には、12月にマリナーズと4年契約を結んで残留決定。総額4400万ドルで、日本人初(当時)の年俸1000万ドルプレーヤーとなった。

 さらに、4年契約の最終年となった2007年には、7月に翌年以降の5年契約にサイン。計9000万ドルの大型契約で年平均1800万ドルとなり、球団の顔にふさわしい内容となった。

 そして、契約5年目の2012年には7月のトレード期限でヤンキースにトレード移籍。マリナーズでは打率2割6分1厘と苦しんでいたが、ヤンキースでは打率3割2分2厘と大きく持ち直し、地区制覇に貢献。ニューヨークのファンから熱狂的な支持を受けた。

 オフにFAになると、12月に2年1300万ドルでヤンキースと再契約。移籍当初は名門球団に半シーズンだけの在籍になるとの見方が圧倒的だったが、自らの力で新たな契約を年内にもぎ取った。

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