「谷間の世代」と呼ばれた年男たちの戦い 1979年生まれの野球選手
サッカーは「ゴールデンエイジ」 野球界で現役を続ける年男たちの今
今年の干支は羊。1991年生まれのフレッシュな24歳もいいが、ここでは36歳を迎えるプロ野球選手にスポットを当てたい。
1979年の早生まれ(1~3月)では、巨人の阿部慎之助内野手らがいるが、この年の4月2日以降に生まれた世代は、松坂世代の1学年上。サッカー界ではガンバ大阪の遠藤保仁、鹿島・小笠原満男、さらには小野伸二や稲本潤一、中田浩二、高原直泰ら「ゴールデンエイジ」と呼ばれた世代だ。
一方で、野球界では「谷間の世代」と呼ばれてきた。それでも、チームに不可欠な選手や正念場を迎える選手など、今もユニホームを着て戦う選手がいる。
昨年の日本シリーズでも、この世代の代表格が登板した。
日本一になったソフトバンクでは、リリーフの五十嵐亮太が年男で、今年36歳を迎える。五十嵐はヤクルト、メッツ、ヤンキース、ソフトバンクなどの日米球団を渡り歩き、通算で700試合以上に登板してきた。
ヤクルト時代の2004年は守護神として活躍し、セーブ王のタイトルを獲得。150キロ台後半の剛速球でファンを魅了した。アメリカでは目立った成績を残せず、日本に戻ったが、17年目の今年は44ホールドで最優秀中継ぎ投手と、ホークスに不可欠な選手となった。この世代で活躍した上位選手といっていいだろう。