「谷間の世代」と呼ばれた年男たちの戦い 1979年生まれの野球選手
能見、帆足、井川も1979年生まれ
阪神では、社会人・大阪ガスから入団した能見篤史投手が年男にあたる。2004年のドラフト自由獲得枠で入団。同世代の高卒とは7年遅れてプロの道に進んだが、阪神のエースと呼ばれるまでになった。
2012年には最多奪三振のタイトルを獲得。2014年は9勝13敗と不本意な成績だったが、国内FA権を行使して3年契約を結ぶなど、五十嵐同様、チームの主力選手として活躍している。
ソフトバンクの年男は五十嵐のほかに、ポストシーズンでの出場はなかったものの、リーグ優勝に貢献した左腕の帆足和幸投手がいる。今年は西武時代から親交のある松坂大輔投手が加入し、先発ローテ争いをすることになるため、正念場の1年となるだろう。細川亨捕手は1980年1月生まれではあるが、同じ学年の選手だ。
10年前ならば、この世代を代表する選手は当時阪神の井川慶投手(現在オリックス)だった。井川は茨城県の水戸商業から1997年ドラフト2位で阪神に入団。2003年は20勝をマークし、18年ぶりのリーグ優勝の立役者となった。