「谷間の世代」と呼ばれた年男たちの戦い 1979年生まれの野球選手
いまだ現役を続ける選手たちは同世代を生きた者の希望の光
2006年オフにポスティングで約30億円(当時)を入札したヤンキースに入団したが、マイナー暮らしが長く続き、2012年シーズンからオリックスでプレー。今年は8試合で2勝2敗、防御率3.82。5月中旬に1軍登録を抹消された。チームはリーグ2位に入るも、貢献できず、大半を2軍で暮らしていた。
優勝争いをするチームにおいて、左腕を痛めるなど自身の調子が上がらなかったこともあって、這い上がるチャンスはなかなか巡ってこなかった。今年、井川は再び輝けるか。30代も中盤に差しかかった今、1年1年が進退をかけた戦いになるに違いない。
1979年4月以降に生まれた選手を他球団で見ると、オリックスの平野恵一内野手、日本ハムの飯山裕志内野手、広島の石原慶幸捕手らがいる。年男ではないが、早生まれ(1980年1~3月)の同学年の選手まで幅を持たせれば、ヤクルトの石川雅規投手も。現役ではかなり少数になってきている。
同世代には、志半ばでユニホームを脱いでいった選手もいる。五十嵐らまだグラウンドで戦う選手には、1年でも長く現役を続け、同じ時代を生きた者の希望の光であり続けてもらいたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count