松井人気が改めて浮き彫りとなった2014年 NYで今も喝采を浴びる存在
「ワールドシリーズMVPが帰ってきた」
野手組も合流し、全体練習が始まると、打撃投手などを精力的に務めた松井氏。2月27日には、キャンプ中の本拠地であるジョージ・スタインブレナーで初のオープン戦が行われ、選手やほかのスタッフとともに場内に紹介された。
「ワールドシリーズMVPが帰ってきた。お帰りなさい。ゴジラー! ヒデキ マツイ!」
アナウンスとともに背番号55のピンストライプでベンチから登場すると、場内は大歓声。キャンプ地のファンから、現役選手以上の歓迎を受けた。
シーズン中には、2013年7月に行われた松井氏の引退セレモニーをまとめたVTRが、ヤンキースタジアムで全ての試合前に流された。ファンはその晴れ姿を改めて確認し、ヤンキースの試合を観戦した。
6月22日には、ヤンキースタジアムで球団OBの恒例行事「オールドタイマーズデイ」に初参加。セレモニーではワールドシリーズに輝いた当時の映像が流され、ファンから大歓声を浴びた。
ヤンキースタジアムを松井氏が訪れた時のファンの熱狂は、常に変わらない。8月25日にはヤンキース入団当時の指揮官で、松井氏が恩師と慕うジョー・トーリ元監督の野球殿堂入りを祝うセレモニーに出席。ここでも、場内に紹介されると、スタンドが大きく沸いた。