松井人気が改めて浮き彫りとなった2014年 NYで今も喝采を浴びる存在
ヤンキースタジアムで必ず浴びる大歓声
歓声の大きさは、ティノ・マルティネス氏、ポール・オニール氏といった往年の名選手をしのいだ。デレク・ジーター氏やマリアノ・リベラ氏にはかなわないものの、2人とともに「コア4」と呼ばれたホルヘ・ポサダ氏、アンディ・ペティット氏にも負けないものだった。
トーリ氏はスピーチで、入団当初の松井氏にエンドランのサインを出していいかを聞き、快諾されたエピソードを披露。チームプレーに徹する松井氏の献身的な姿勢を称賛し、ファンも温かい拍手を送った。
9月7日のデレク・ジーターの引退セレモニーで再びヤンキースを訪れた松井氏は、親友の功績を称えた。トーリ氏の時と同じようにヤンキースOBもいたが、この日はマイケル・ジョーダン氏ら球界以外のスターも集結。それでも、松井氏が紹介された時に歓声の大きさはトップレベルだった。ジーター氏とハグを交わすと、盛大な拍手が送られた。
ジーター氏は9月25日のオリオールズ戦でヤンキースタジアム最終戦に臨んだが、この時は親交のある人物の惜別メッセージが試合序盤から順番にスクリーンで紹介された。松井氏が画面に登場すると、ファンは1、2を争う大歓声を上げて歓迎。ジーターもうれしそうに画面を見つめた。
今年も松井氏が同じようにキャンプに参加したり、ヤンキースタジアムを訪れるようなことがあれば、ファンの歓迎を受けることは間違いない。ニューヨークにおいて、その存在は確実にスペシャルなものになっている。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count