DeNA中畑監督、「4番筒香」明言でセ界屈指のクリーンアップへ 4年目の結実なるか

相手の脅威となり得るDeNAのクリーンアップ

 監督になった1年目の2012年の4番にはラミレスが129試合。翌2013年はブランコが131試合。昨年はブランコが71試合、筒香が39試合を打った。毎年、助っ人外国人が4番を務めてきた中畑DeNA。監督自身も巨人軍で4番を打った経験もあり、その聖域がもたらす打者の成長を知っている。だからこそシーズン中から「4番というのは打たないといけないバッターがいる。そういうつもりで本人も目指してきていると思う」と言い続けてきた。

 筒香は昨年、ブランコや中村紀洋の離脱で4番に座ることができた。途中、けがで戦列を離れて、114試合の出場にとどまったが規定打席には到達。打率.300、22本塁打、77打点。得点圏打率は.416。勝負強さを見せつけるシーズンとなった。

 ブランコは退団し、オリックスへ移籍。残留したグリエルには3番を任せる方針で、5番には巨人から移籍のホセ・ロペス。3番から5番で右打者・左打者・右打者。相手先発が左右どちらできても脅威を与えることのできる理想的なクリーンアップを形成する。

 球団では近年、日本人打者が1シーズンで4番に最も長く座ったのは2011年の村田修一の144試合。村田が巨人に移籍した後、チームを支える強打者として筒香は鍛えられ、成長してきた。今年はその才能を存分に発揮するシーズンになると中畑監督も期待している。アメリカでオフの自主トレに励む若き主砲は、チームを目標であるCS進出へ押し上げることができるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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