打率1割台の内野手と7億円超の契約 ヤンキースの補強策に悲鳴?
スティーブン・ドリューと1年の再契約で合意
ヤンキースが昨季は打率1割6分2厘と極度の不振に終わり、フリーエージェント(FA)となっていたスティーブン・ドリュー内野手と出来高を含めて1年契約年俸総額650万ドル(約7億7300万円)という契約を結び、ヤンキースファンの間で悲鳴が上がっている。
ESPNなどによると、ヤンキースはドリューとの1年契約で合意に達したという。年俸は500万ドル(約5億9500万円)。だが、打席数に応じたインセンティブが含まれており、全ての項目を達成すると650万ドルにも及ぶ条件となっている。メディカルチェックを経て、正式契約となるという。
ヤンキースは今季二塁手のレギュラーと目されていた万能型内野手、マーティン・プラドをマーリンズに放出。23歳の有望な若手、ロブ・レフシュナイダーか25歳のホセ・ピレラを代役に抜擢すると見られていたが、ドリューを補強した。
だが、ESPN電子版の記事にあるコメントには「愚かだ。誰もスティーブン・ドリューの復帰を望んでいない。オーナーはファンを激怒させる補強を続けている」「キャッシュマン(強化責任者)をクビにしろ」「とんでもない金の無駄」など否定的なコメントも多く寄せられている。
理由はドリューの昨年の成績だ。昨季はシーズン途中にレッドソックスからトレードで加入し、ヤンキースでは46試合に出場して打率は1割5分。3本塁打、15打点。ア・リーグ15球団中13位の633得点で投手陣を見殺しにしてきたヤンキース打線の中でも、特に打てなかった。
ただ、2013年にレッドソックスのワールドシリーズ優勝メンバーとなったドリューにも反論の余地はあるかもしれない。