低迷するNYスポーツは復活するか 米紙が分析、果たしてヤンキースは?
今オフは若手を補強も、チーム編成への評価は限定的なヤンキース
今季、MLB、NFL、NHLで巻き返しの可能性があるチームもあるというが、そこにヤンキースの名前は含まれていない。21年ぶりに2年連続プレーオフ逸という屈辱を味わった名門球団の展望を説明する項目でも、厳しい言葉が並んでいる。
「今、ヤンキースファンになると、希望と永遠の欲求不満の間の奇妙な場所に身を置くことになる」
項目の冒頭では、ヤンキースの微妙な現状をこう表現。「希望はある。全てが順調に進めば、この高齢化し、疲れ切ったロースターは、弱まったア・リーグ東地区で良い順位につくチャンスが未だにあるからだ」と、プレーオフ進出の可能性もあるとしている。メジャーで最激戦区とされていたア・リーグ東地区全体のレベル低下も、その根拠の1つだ。
ただ、やはりネガティブな要素の方が多い。現在のヤンキースでは高齢化が最大の問題となっているが、今オフはトレードで若手選手を補強。生まれ変わりの兆しを見せているものの、チーム編成への評価は限定的なものとなっている。
「変化は来ない。ひどい契約(CC・サバシア、アレックス・ロドリゲス、マーク・テシェイラ)の年月が、この舵を素早く取ることを不可能にさせている。ヤンキースは彼らの言うところの再建を、できる箇所について静かに行っている。ディディ・グレゴリウス遊撃手やネイサン・イオバルディ投手のような若い選手を獲得し、おそらく2008年以来初めて、高齢化したヤンキースのロースターにうわべだけの良い面をいくつか加えている」