ヤンキースがキャンプまでに大型補強!? 共同オーナーが巨額投資を示唆

ワールドシリーズ制覇のためなら、大金を投入も?

 ただ、その一方でスタインブレナー氏はこれまでの長期契約の連続が補強費を逼迫している悲しい現実も認めている。

「ある程度の額の支出が存在するのに、それが毎年帳簿から消えないという状況は事態をより困難にしている。とはいえ、ほとんどの選手は我々に貢献してくれている。2、3年後にはもっと(補強費の面で)柔軟性を手にすることができる」

 禁止薬物使用問題などで昨年は公式戦出場停止となったアレックス・ロドリゲス内野手、マーク・テシェイラ内野手、CC・サバシア投手、そしてベルトランら高給取りのベテランは不良資産化の一途をたどっているが、数年後には契約満了となる。

「我々には多くの目標がある。そのうちの2つは若返りと、守備力をあげること。それは達成できたと思う。ブルペンは強化できた。個人的にはメジャーで屈指のレベルになったと思う。向上した部分もある。すでにマーケットで動き出す前から我々の今季支出額は高かった。キャッシュ(ブライアン・キャッシュマンGM)は素晴らしい仕事をしたと思う」

 若返り、守備力向上に手応えを示したスタインブレナー氏だが、それだけでファンが納得しないことも知っている。プレーオフ進出、いや、ワールドシリーズ制覇に必要な人材がいるのなら、ヤンキースは大金を投入するかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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