【パ×Full-Count】球界活性化へ パ・リーグが見据える「子どもファン」の拡大

昨年から「親子ヒーロープロジェクト」を開催

 子どもに興味を持ってもらう利点として、大きく2つあると考えています。

 1つは子どもが興味を持つことにより、親御さんや場合によっては祖父母にも好影響を与える可能性があるということ。もう1つは単純にファンとしての時間・時期が長くなるので、ライフタイムバリューが上がるということです。

 ではパ・リーグとして、子どもに対してどのようなアプローチを取ろうとしているかというと大きく2つあります。1つ目は球場で楽しい体験をしてもらうこと。昨年からパ・リーグ6球団共同イベントとして「親子ヒーロープロジェクト」を開催しています。球場にて行われる様々なイベントを通して親子でプロ野球に興味関心を持ってもらおうという企画です。第1回目の昨年は親子幅広い世代に絶大なる人気を誇るウルトラマンとタッグを組み、1年間かけて6球団・6球場を巡回する形でイベントを開催しました。(※イベント詳細(http://special.pacificleague.jp/oyako2014/)

 円谷プロさんの多大なるご協力もあり、全6球場のイベント全てを盛況に終えることができ、来場していただいたファンの皆さまからも好評を得ることができました。試合前のウルトラマンショーだったり、スタメン選手のコラボ映像だったり、イニング間イベントにバルタン星人やダダが登場したり。特に実際にウルトラマンと触れることができる、試合後のフィールドでのベースランニングや写真撮影等の体験型イベントが好評でした。

 ウルトラマンが球場でのイベントに参加することをきっかけに、初めて来場した子どもたちの姿を大勢目にすることができたので、当初の目的は遂行できたと位置づけています。プロ野球の本質的価値を尊重しながらも、外部のコンテンツパートナーの力も借りながらプロモーションイベントを実施することのメリットを大きく感じることができ、私たちにとっても有意義な取り組みでした。

 今年もより多くの子ども達に来場していただけるような「親子ヒーロープロジェクト」を実施する準備を進めているので、ファンの方にはぜひ楽しみにしていただきたいと思います。もう一つのアプローチは、塾に通う子ども達へのアプローチです。こちらはまだ具体的な話はできませんが、従来私たちがアプローチできないチャネルを活用することにより、タッチポイントを拡大できるものと期待しています。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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