日本は“野球国力”世界一!? 新設の国際大会「プレミア12」開催の意義
全世代の総合力で世界トップに位置する日本
今月19日、世界ランクトップ12の国と地域が参加する野球の国際大会「プレミア12」の発表記者会見が行われた。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の主催で行われる「プレミア12」はWBCに続く国際大会。4年に1度開催され、第1回大会は2015年11月8日開幕する。開催時期をNPBやMLBのリーグ戦終了直後に設定することで、できるだけ多くの選手が出場できるようにする狙いがあり、日本は小久保裕紀監督率いる侍ジャパンが参加する。
大会自体は試合開催日が9日間に収まるコンパクトな形に設計されており、開幕戦を日本で行った後、台湾で12チームを2組各6チームに分け、総当たり1回戦制で1次ラウンドを実施。さらに同地で準々決勝を行った後、東京ドームで準決勝、3位決定戦、決勝戦を開催する。
今回、WBSCと日本野球機構(NPB)がパートナーシップと締結しており、NPBの熊崎コミッショナーは「NPBにとって大きな名誉であり、責任を伴うものと認識している。NPBはWBSCと連携し、それぞれの国のためにグローバルな舞台でプレーするアスリート、代表チームが参加する大会の価値を上げるために全力を傾けたい」と強い意気込みを示した。
「プレミア12」に参加する国・地域は、最初の表にある「WBSC野球ランキング」の上位12か国が出場することになる。2014年終了時、日本のランキングは1位。以下アメリカ、キューバ、チャイニーズ・タイペイと続く。
この大会を特徴付けているのは、何と言ってもそのランキングの作り方にある。サッカーでは国際サッカー連盟(FIFA)が、国際Aマッチの戦績をベースに定期的にランキングを発表しているが、サッカーの場合はあくまでもフル代表の結果だけが反映される。
これに対して「“野球国力世界一”を競う国際大会」と銘打っている「プレミア12」は、その出場基準となるランキングに全世代の戦績が反映される仕組みとなっている。