日本は“野球国力”世界一!? 新設の国際大会「プレミア12」開催の意義
2020年東京五輪で野球復帰なら「プレミア12」が五輪予選を兼ねる
2つ目の表を見てほしい。2014年終了時における「WBSC野球ランキング」で、日本を例に取ると785.18ポイントのうち、トップチーム(侍ジャパン)の獲得ポイントは290点で、全体の36.9%に過ぎない。日本が獲得した総ポイントの内訳を見ると、各世代の代表チームが一定の結果を積み上げたことでランキング1位を獲得していることが分かる。つまり、日本は2014年終了時において、“野球国力世界一”の座を手にしているというわけだ。
また記者会見で、WBSCのリカルド・フラッカーリ会長は「2020年の東京五輪に野球が正式種目に復帰した場合、プレミア12の2019年大会はその予選大会として指定する」と明言しており、その場合は「プレミア12」の注目度がさらに高まるに違いない。
これまで野球人気の高かった日本やアメリカ、中南米だけでなく、近年は台湾でも熱狂的なファンが増えつつある。また、ヨーロッパでも歴史あるオランダ、さらにはイタリアでもプロリーグが発足するなど、野球人気は少しずつ広がりを見せている。そうした中で、「プレミア12」のような大会の継続的な開催が、代表チームの活動の活性化や野球人気のさらなる拡大につながる可能性は十分にある。
過去のWBCで2度優勝を果たし、今回新設された国際大会にもランキング1位として挑む侍ジャパン。“野球国力世界一”の座を守るために、小久保監督率いるチームはどのような戦いを見せてくれるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count