田中将大はヤンキースの「象徴」となれる? 米紙が筆頭候補に挙げる
Aロッドは? 「間違いなく、それはない」
4人目に挙げられたのは、ダイヤモンドバックスから三角トレードで今季加入したジジ・グレゴリウス内野手。長らくジーターが守ってきたショートを任させることになるが、「グレゴリアスはシンシナティでも、アリゾナでも、自分自身の立ち位置を確立できなかった。ヤンキースでレギュラーになれるのなら、彼はヤンキースの一員として記憶されるだろう」と分析している。
5番手は球団屈指のプロスペクトとして絶大な評価を誇るロブ・レフシュナイダー内野手が挙げられている。マイナーで鍛錬を積む有望株は「今季メジャーのロースターに割って入ることはできないかもしれない。象徴の座には近づけるほど優秀ではないかもしれないが、レギュラーの生え抜き選手に成長することはできる」と紹介されており、成長次第で今後10年、ヤンキースの二塁手として活躍できるとされている。
6人目に挙げられたCC・サバシア投手はジーターやミッキー・マントル、ヨギ・ベラのような象徴にはなれないと分析されながら、移籍組のカテゴリーでの「象徴」にはなり得るとされている。ヤンキース投手史上トップ10に入る奪三振数、さらには近年の不振を脱すれば、球団史上トップ10の勝利数も記録できる可能性を指摘している。
そして最後の候補者となったのはアレックス・ロドリゲス三塁手だ。禁止薬物使用の問題などスキャンダルの多いAロッドについて、記事では「ヤンキースの象徴? 間違いなく、それはない」と断言。ヤンキースファンからの人気は地に落ちているが、かつてのスターの立ち位置は複雑のようだ。「Aロッドは良きにつけ悪しきにつけ、メジャーの象徴であることは間違いなく、Aロッド=ヤンキースというイメージが存在する」という理由でノミネートされている。また、禁止薬物使用の選手に対する評価が定まった20年後に振り返った時に、Aロッドは象徴だったとみなされる可能性は十分にあるという。
メジャー2年目を迎える田中がこの特集で言及されている通りに、ピンストライプの名門のアイコン的存在になれるのか。「タナカマニア」と呼ばれる熱狂的なファンも出現した昨年のような快刀乱麻のピッチングを期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count