イチローがマーリンズと契約合意 1年契約で年俸2億3500万円か

米複数メディアが報じる、第4の外野手から3000本安打へ挑戦

 ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっていたイチロー外野手が、マーリンズと契約合意に達したと米複数メディアが報じた。米テレビ局「CBSスポーツ」電子版が「マーリンズが外野手のイチロー・スズキと契約合意した」と伝えている。

 地元メディアはマーリンズ側がイチローに2年契約を提示すると報じていたが、最終的には1年契約で年俸約200万ドル(約2億3500万円)という条件になる見込みだと、米テレビ局「FOXスポーツ」のケン・ローゼンタール記者は自身のツイッターでレポート。契約延長のオプションなどが含まれている可能性も低いとしている。

 今季プレーオフ進出を目指すマーリンズは着々と補強を進め、第4の外野手の獲得にも注力。代打で堅実なバッティングを見せることができ、外野の全てのポジションをこなせる人材を探しており、日本の誇る安打製造機に白羽の矢を立てた。

 今オフ、北米プロスポーツ史上最高額契約となったスラッガー、ジャンカルロ・スタントンが中心の平均年齢24歳の外野トリオはメジャー最強と評価されている。有望な若手が多いマーリンズで、フロントは百戦錬磨のイチローの実力のみならず、経験値、クラブハウスでの存在感なども高く評価した模様だ。

 今年メジャー15年目となるイチローは、メジャー通算3000本安打の金字塔まで残り156本と迫っている。マリナーズ、ヤンキースとこれまでア・リーグで活躍してきたが、今回は初のナ・リーグへの移籍となる。指名打者がないため、打席数が限定されるリスクもある。だが、ヤンキースに所属した昨季は開幕前に外野手の5番手という評価を受けながらそれを覆し、実力で出場機会を掴み取っただけに、41歳で迎える新シーズンの躍進にも期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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