イチローの3000本安打は「実現間近」 待望の大台到達は2016年?
米メディアが予想「金字塔を達成できるチャンスのある数人の現役選手の1人」
マーリンズと契約合意に達しているイチロー外野手が、メジャー通算3000本安打を達成する最有力候補の1人に挙げられた。米スポーツサイト「スポーツ・オン・アース」が「3000本安打の候補者たち」との見出しで特集している。
昨年限りで現役を引退した元ヤンキースのデレク・ジーター氏は、通算3465本安打で20年のキャリアに幕を引いた。2015年シーズンを迎えるMLBに、3000本安打に達している現役選手は一人もいない。3000本安打を達成した選手は、メジャー史で28人中25人が野球殿堂入りを果たしているが、そこにイチローも到達しようとしている。
特集では、まずイチローのマーリンズとの契約合意を喜んでいる。
「この(3000本安打達成の)グループが増えることを望む人々にとっては金曜日に朗報が流れた。イチロー・スズキがマーリンズと1年契約で合意に達したことで3000本安打への彼の旅路が続くことになった」
27歳でメジャーに挑戦し、わずか14年間で通算2844本のヒットを一気に積み上げた安打製造機の挑戦についてこう表現。一方で、「今年3000本へのマジック156本を達成することは現実的とは思えないが、彼は金字塔を達成できるチャンスのある数人の現役選手の1人である」とも指摘している。リーグ最強の外野陣とも称される平均年齢24歳の若き実力派トリオのバックアップという位置付けのために、打席に立つ機会が少なくなると予想しているようだ。
そして、ここから3000本達成の可能性のある候補者について言及している。
「実現間近」とされたのは4選手。その筆頭に位置しているのは、昨季は薬物規定違反で全試合出場停止だったヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手だ。現時点で通算2939安打と大台まであと61本に迫っている。
「彼は3000本安打まで最も近いが、かなり不透明な道に直面している。1年間の出場停止処分明けで、臀部の故障との戦いもあり、ラインアップの明確なポジションは存在しない。そして、7月に40歳となる。その一方で、ヤンキースはあと3年間で6400万ドルの給料を支払わなければいけないために、彼には自分自身を証明する機会も、成績を積み上げるチャンスもある」