イチローの3000本安打は「実現間近」 待望の大台到達は2016年?

「イチローはバットの扱い方を熟知する知性に富んだ打者」

 寸評では禁止薬物使用問題で悪名を冠することになったかつてのヒーローの状況をこう説明している。2013年シーズンは故障に苦しんだが、181打席で38安打を記録したデータも紹介。故障がなく、ある程度の活躍ができるなら、指名打者の控えとして300打席に立てるのでは、とも分析している。

 そして、2人目がイチローだ。寸評では「もしも、日本のパシフィック・リーグ時代をカウントすれば、彼は実際のところ4000本以上のヒットを打っている。だが、MLBはカウントしないので、41歳のベテランはまだ成すべき仕事が残されている。今年、達成するのはおそらく大変だろう。2012年シーズンから年間136安打以上を記録していない。そして、3人の若く、優秀な先発を擁するマーリンズの4番手の外野手であるから」と説明している。

 イチローが今年1年で大台に乗せるには過去3年間で記録した最多ヒット数を更新しなければいけない。そして、プロスポーツ史上最高年俸総額男のジャンカルロ・スタントン外野手、マルセル・オズナ外野手、クリスティアン・イェリッチ外野手という若き実力者の控えになる状況から、2015年シーズンでの達成を困難視している。

 ただ、特集では2016年での達成を予想。

「もしも、2016年もメジャーに戻ってくるなら、彼は3000本安打を達成するだろう。彼の球団は到達の手助けをするインセンティブを持つことになる。年齢が彼の実力を少しずつ削ぎ落とすが、誰にでも訪れるもの。メジャー上陸後、最初の10年で打率3割以上を記録し、信じられないような年平均224安打を記録した頃と同じ選手ではない。だが、彼はバットの扱い方を熟知する知性に富んだ打者で、過去2シーズンに61本の内野安打を放つなど、十分なスピードを維持している」

 イチローのベースボールIQ、達人のようなバットコントロール、そして、不惑を越えてなお足でヒットを稼げるスピードを高く評価し、2016年シーズンには大台に到達すると見ている。

 3人目はダルビッシュ有投手の所属するレンジャーズのエイドリアン・ベルトレ内野手。通算2604安打と現役選手で3番目に近い数字となっている。

 寸評では「ベルトレがここまで近づいていることは驚きかもしれない。彼は19歳でキャリアをスタートさせ、完全にヘルシーで、30歳を過ぎてから好打者に成長した」と評価。過去2シーズンで377安打を放っていることから、3年以内で大台を狙えると予想している。

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