マーリンズ加入でイチローの打席数はどうなる? MLB公式サイトが特集
主砲のスタントンが万全でなければ、イチローは「保証を提供してくれる」
ただ、平均年程24歳のマーリンズの外野トリオは昨季、コンスタントに打席に立っていた。イェリッチはチームの打数ランク2位、オズナは3位、9月に顔面への死球による複雑骨折で離脱したスタントンも4位だったという。そのため、第4の外野手のポジションだったリード・ジョンソンは201打席にとどまったことを記事では指摘。この例に当てはめれば、イチローの打席数は昨年の半分近くまで減少することになる。
だが、イチローの場合は状況が異なるようだ。特集では「ジョンソンはロールプレイヤー(役割に徹する選手)で、出場機会は乏しかった。スズキは3つの外野のポジションを全てこなせる。オズナにオフが必要な日には、イェリッチをセンターにスライドし、スズキはレフトに入ることができる」と分析。昨年はジョンソン、ジョーダニー・バルデスピン、ガレット・ジョーンズ、エド・ルーカス、ジェイク・マリスニック、エンリケ・エルナンデスの6選手がレギュラー外野手の代役やピンチヒッターとして合計340打席に立ったが、「スズキはこの340回の打撃機会をすべて手にすることができる」と指摘している。
また、マーリンズにとっては、若き外野手トリオが150試合以上に出場しながら才能をさらに開花させることが理想的なシナリオだが、プロスポーツ史上最高総額年俸のスタントンには懸念事項があるという。
「マーリンズがプレーオフ進出を願うなら、選手層は間違いなく必要だ。まだスタントンには心配が拭えない。スラッガーはミルウォーキーで顔面に投球を受ける重傷を受けた。すべての兆候では彼は心身ともに問題ない。もしも、スタントンや他の外野手が倒れた時に、スズキは保証を提供してくれる」
昨年9月11日のブルワーズ戦で顔面に投球を受け、複雑骨折などの大けがを負ったスタントンが後遺症に苛まれることや、マイアミの外野陣の誰かが故障する事態はやってくるかもしれない。百戦錬磨のイチローはプレーオフを狙うマーリンズにとって大きな存在であるようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count