【パ×Full-Count】本当の“地域密着”とは? 北海道と共に戦うファイターズの成功を支えるもの
地域に根ざした球団が行う『WE LOVE HOKKAIDO シリーズ』
2014年7月、北海道日本ハムファイターズが『WE LOVE HOKKAIDO シリーズ2014』というイベントを実施した。7月11~13日の福岡ソフトバンクホークスとの3連戦がこのイベントに充てられ、球団史上初となるレギュラーシーズン3戦連続満員御礼を達成。なんと3日間で123,624人の観客が札幌ドームを訪れた。
『WE LOVE HOKKAIDO シリーズ』は、胸に「HOKKAIDO」の文字が刻まれた限定ユニフォームをチームとファンが共に着用し、一体となって戦い、盛り上がるイベントとして親しまれてきている。また、北海道内各地の味覚が集結するグルメイベントの開催や、チームを代表する選手たちが応援大使となり地域活性化を担うなど、様々なシリーズ企画を展開している。
このイベントでファイターズは、来場者全員に対して、胸に「HOKKAIDO」の文字が入った限定ユニフォームをプレゼント。「北海道と共に戦う」のキャッチフレーズを提示し、地域に根ざした球団ということを強く印象づけている。
(株)北海道日本ハムファイターズ・事業統轄本部の佐藤拓氏(マーケティンググループ長)は、「WE LOVE HOKKAIDO」が始まったきっかけをこう語る。
「北海道にファイターズが誕生した直後、“地域密着”という言葉が様々なところで話に出てきました。そして、具体的に“地域密着とは?”という議論を続け、それを形にして表現しようという動きが出てきました。一般の企業は企業理念と呼ばれるものを掲げているところがほとんどですが、プロ野球では、理念を掲げている球団はあまりありません。
ファイターズが北海道に誕生したときに掲げた言葉が“Sports Community”(スポーツコミュニティ)という理念です。その実現に向けて活動していく。理念は漠然とした言葉ですが、具体的な動きとして“WE LOVE HOKKAIDO”などの活動を進めることになりました」