上原は今季も立場揺るがず 米野球専門データサイト「明快なクローザー」

今季40歳右腕は田澤とともにブルペンのキーマン

 2013年に世界一に輝いたレッドソックスは昨季、まさかのア・リーグ東地区最下位に沈んだ。メジャー屈指の名門球団として、今年は屈辱からの巻き返しを目指すシーズンとなる。

 キーマンの1人となるのが、絶対的守護神として君臨する上原浩治投手だ。野球専門の米データサイト「ファングラフス」も、不動のセットアッパーとなった田澤純一投手との2人をブルペンで欠かせない存在と分析している。

 世界一の立役者となった上原は、昨季も開幕から圧倒的なピッチングを続けた。6月16日のツインズ戦で15セーブ目を挙げた時点では、防御率0.57と驚異的な数字をマーク。不調に喘いでいたチームの中で、安定感は際立っていた。

 しかし、同22日のアスレチックス戦では登板34試合目にして初のセーブ失敗。8月下旬からはまさかの乱調に陥り、クローザーの座を外れた。8月16日のアストロズ戦から9月4日のヤンキース戦にかけて実に6試合で10失点と、らしくない投球が続いた。

 シーズン終了直後、レッドソックスは上原と2年契約を結び直した。この素早い動きは、終盤戦で下り坂となった右腕への信頼が揺らいでいない証しと言えるだろう。ただ、今オフも精力的に自主トレを続ける本人は、守護神の座を取り戻すことを開幕へ向けての大きな目標として掲げている。

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