上原は今季も立場揺るがず 米野球専門データサイト「明快なクローザー」
「偶発的なホームランを除けば、ウエハラは素晴らしい」
実際のところ、上原のレッドソックスでの立場はどういうものなのか。昨季終盤の不調は、評価に響いているのだろうか。そんな疑問に対して、データサイトは明確な見解を示している。
「ファングラフス」は、各チームをポジションごとに分析する特集を開始。1球団につき、内野、外野、先発ローテーション、ブルペンの4項目に分けており、レッドソックスの「ブルペン部門」の分析では、上原に対する評価は絶大だ。
「ボストン・レッドソックスのブルペンはコウジ・ウエハラという明快なクローザーを保有しているが、彼に続く者たちには疑問が残る」
記事ではこのように言及しており、今季も開幕時点で上原がクローザーを任されることは間違いないと見ている。むしろ、昨季のブルペンを支えたバーク・ベイデンホップがフリーエージェントとなったことから、守護神につなぐ救援投手の層に不安があるという。
昨季、上原は64試合に登板して6勝5敗26セーブ、防御率2.52の成績を残した。「ファングラフス」が使う成績予想システムの「スチーマー」によると、上原の今季成績は65試合に登板して4勝2敗31セーブ、防御率2.33。昨年よりも数字は改善するとの予想が出ている。また、1試合あたりの被本塁打は1.40本から0.93本に向上すると分析。昨年の数字は決して良くないが、元々、上原はフライボールピッチャーであるとも言及している。
「スチーマーは奪三振率が低下すると予想しているが、(昨年の)ウエハラの空振り奪取率はほぼキャリア最高に並ぶ18.8%だった。偶発的なホームランを除けば、ウエハラは素晴らしい」