川崎宗則の4年連続メジャー昇格は? マイナー契約ながら高い存在価値

ショートでの出場のチャンスも?

 一方、各チームをポジションごとに分析する特集を開始した野球専門の米データサイト「ファングラフス」には、川崎の名前は登場しない。内野の分析の中で、セカンド候補として明記されているのはゴインズ、イズタリス、トールソンの3人だけとなっている。メディアによっても見方は分かれる。

 むしろ、ショートにもチャンスがあるかもしれない。レギュラーを務めるスター選手のホセ・レイエスは圧倒的な身体能力を誇るが、怪我も多い。川崎が2013年にブルージェイズで初めてメジャー昇格を果たした時も、レイエスの負傷が原因だった。そして、大きな穴を懸命に埋めた川崎のプレーは、ファンの心をつかんだ。

 新加入で三塁のレギュラーとなるジョシュ・ドナルドソンにアクシデントがあれば、その穴も埋められる。実は、昨年の川崎はショートでの出場は3試合のみで、三塁での18試合が2番目に多かった。

 二塁のレギュラーか、それとも内野の「便利屋」か。いずれにしても、首脳陣やチームメートが川崎の力を認めていることは間違いない。何よりも、チームにエネルギーを与える選手として、その存在価値は高い。本拠地ロジャース・センターで、川崎が打席に立った時、守備でボールをさばいた時に沸き上がる歓声の大きさは、チーム内でも群を抜いている。4年連続となるマイナー契約からのメジャー昇格へ、キャンプから暴れ回ることになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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