川崎宗則が地元メディアに語った“野球愛” マイナー契約でも「僕は幸せ」
「僕は野球を愛している」
「自分のやりたいことに関して言えば、ブルージェイズは野球史上最高の契約をオファーしてくれた。自分が実現したいプレーに関して学び続けることができるから、すごく幸せだし、感謝の気持ちでいっぱい。もちろん、トロントでプレーしたい。でも、(3A)バッファローに行くことになっても問題はない。なぜなら、そこでも成長できるから。僕は野球を愛している。それだけです。トロントは、日本ではできないことに取り組み、学べるチャンスを僕に与えてくれた。だから、僕はトロントを愛している」
川崎はそう語り、野球とトロントに対する愛情を何度も口にしている。
記事ではメジャーでプレーした日本人内野手が7選手しかいないことに言及。ツインズに所属した西岡剛(阪神)やレイズなどでプレーした岩村明憲(福島ホープス)が故障に苦しんだことにも触れつつ、今季、川崎がメジャーで唯一の日本人内野手となる可能性を指摘している。
昨季まで2年間、アスレチックスでメジャー昇格を目指した中島裕之(オリックス)はデビューを果たせず、今オフにメジャー移籍を希望していた鳥谷敬も最終的に断念し、阪神と契約を結んだ。日本人内野手にとってメジャーで生き残るのはいばらの道だ。
その中で川崎は3年連続でメジャー昇格を果たし、出場機会を手にしている。そして今季は二塁手のレギュラー候補に挙げるメディアもあるほど。今回の特集でも、異国の地で成長し続ける川崎の姿が浮き彫りとなっている。
技術の向上、野球人としての成長に対する飽くなきモチベーションが川崎の原動力。片言の英語を駆使しながら観衆と同僚を笑顔にさせるムードメーカーの本質は、ストイックな求道者なのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count