黒田博樹、「男気」ブームに思わず苦笑い 自身は「あまり実感ない」
それでも「男気」溢れる発言、若手の成長にも一肌脱ぐ
昨季終了後にヤンキースからフリーエージェント(FA)となり、複数の球団が移籍先の候補として浮上。中でもパドレスは1800万ドル(約21億円)以上のオファーがあったとされる中、推定年俸4億円の広島復帰を選んだ。金銭面よりも古巣愛。その選択に、決定当初から黒田の「男気」を称賛する声が相次いだ。
この「男気」について問われた本人は困惑の表情。「そういうのをよく目にしますけど、僕自身はあまり実感がないというか、分からないです」と苦笑いで答えた。
だが、行動や発言には「男気」が溢れている。この日も若手選手がアドバイスを求めていると伝え聞くと、「極力、自分が今まで経験してきたことをチームのみんなに還元していければいいかなと思いますし、それに関しては惜しむことなく色んなことで力になれればいいかなと思います」と自身のすべてをチームに伝えていく姿勢を示した。
現役生活最後の舞台に古巣を選んだ黒田。そこに損得勘定はない。野球人生の集大成をこの広島に注ぎ込む覚悟だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count